中国ウルルン研修記~南陽という地
中国研修記も面白いとご好評をいただいておりまして。
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さて、今回は、研修地だった中国@南陽のことについて触れてみたいと思います。「河南省南陽」て聞いたことありますか?私も、この時に、初めて知りました。
広州から飛行機で2時間の場所に位置する南陽は700万人も
(2006年当時)人口がいる内陸の都です。 気候は温暖で、日本で言えば九州、福岡あたりの気候に似ているようです。
空港に降りたときには「インドネシアあたり」の小さな島に降り立った分でした。空港近辺は瓦礫の中に「これっ人が住んでるの?」という ような今にも壊れそうな住居で生活している人々が見受けられ「どんな田舎に来てしまったんだろう」とびびってまし
た。
ですが、以前訪れたインドやベトナムのように「子どもや自分の手足」をわざと切り落としたり、ボロボロの服を着て外国人相手の物乞いをする人を見かけませんでした。それは外国人はほとんど訪れない内陸の田舎町でもあるためだと思います。
そんな田舎町でも街の中心部にでればネオンがきらめき、華やかな
雰囲気がありました。
この像は針灸・漢方を志す者にとって神様のような存在の「張仲景」老師です。ここ南陽はこの偉大な老師を輩出した場所でありました。
実は張仲景師は政治家だったようですが、『傷寒雑病論』という医学書の著者として歴史に残る人物です。
また、ここは「三国志」で有名な諸葛亮孔明が「三顧の礼」(三度の訪問)を行った場所であるとされています。
千年に一人と言われる蜀の名軍師。政治面でも軍事面でも非凡な才能を発揮し、神の如き知略で劉備を支え遂に蜀建国を成し遂げたそうです。若くして天下に”臥龍”と称されて臥竜岡の草盧で晴耕雨読の生活を送っていたそうで、その折に、戦略的な参謀をさがしていた劉備の「三顧の礼」(三度の訪問)によってその人柄に惚れ込み仕える事と なるそうです。
さて、この「三顧の礼」が曲者で、ここ南陽では何でも「三」ということにこだわります。ここ南陽での宴席では招待された側が必ず「三杯」の白酒(ぱいちゅ)を一気に飲まなくては いけないと、(勝手に)理由付けられ、今回の参加者たちは60度に近い白酒というお酒を三杯も飲まされたのでした。そして、それが3回ーー;。←ってことは9杯も飲まなくてはいけない人も出てくるわけですよ。
(私?「お酒はアレルギーだ」と言って飲まされませんでした。北京では必ずどちらかがつぶれるまで飲まされるそうですね。なんてこった。
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